会議に役立つ思考法
「会議を効率的に進められない」「会議でうまくファシリテーションできない」そう悩んだ時に使っていただきたい、会議に役立つ思考法を紹介します。
その思考法とは、「論理思考」と「仮説思考」です。この記事では、これらの概要となぜ必要なのかについて解説します。
「論理思考」「仮説思考」は、ビジネスの基本的なスキルとして紹介されることも多くよく知られているものですが、なぜ会議で必要なのでしょうか。
論理思考
会議では、様々な立場の人から有象無象の意見が挙がります。その意見は、それぞれの立場の人にとっては正しい意見です。
その一方で、当たり前ですが、会議の終了時間は決まっています。
そのような状況であっても、ファシリテーターは、会議のゴールを達成できるよう、制限時間内にその場で様々な意見を整理しまとめ、参加者全員が納得する結論を導かなければなりません。
「論理思考」は、そのような時に力を発揮します。
論理思考とは、論理的に物事を考えることで、何らかの要素の漏れやダブりがなく、因果関係を明確にするということです。
この考えが、様々な意見を整理してまとめ、参加者全員が納得する結論を出す際に必要になってきます。
なぜなら、結論やそこに至る過程が論理的でないと、立場の違う参加者全員が納得するのは難しくなるためです。逆に論理的であれば、反論が無い、という状態となり、それは言い換えれば皆の合意を得られた状態、ということになります。
そのためには、挙がった意見を論理的に整理し参加者で合意形成することが必要になります。これを実現するのが「論理思考」なのです。
仮説思考
また、様々な意見が出る中、制限時間内にゴールに沿った結論を導くために必要となるのが「仮説思考」です。
「仮説思考」とはその名の通り、仮説を考え検証する思考プロセスのことです。事前に仮説を考え会議に臨むことで、結論を導くまでの流れを自身の中で明確にしておくことができ、会議における議論をリードできます。
事前に考えておくべき仮説とは、議論すべき課題(論点)や、それに対する現時点での結論とそう考える理由、各参加者の発言と回答などです。
これら仮説を持った上で、会議では各参加者の発言を元に、論点や結論を検証し、場合によって仮説を修正するサイクルを廻します。そうすることで、効率的に会議を進めることができます。結果、論点に沿って議論をリードでき、現在の議論が論点と関係無いかどうか瞬時に判断できるため、無駄な議論を最少化できるのです。
まとめ
様々な立場の方が参加する会議において、皆が納得する結論を導くには論理思考が欠かせません。論理的な結論は、いつ誰から見ても納得できるものです。
また、事前に論点や参加者の発言などの仮説を持ち、会議をその検証の場と位置付け進めることで、効率的に会議を進められ、参加者をゴールに向かってリードすることができます。
これら思考法を組み合わせることで、有効なファシリテーションができ、参加者全員が納得した結論に短時間で導くことができます。